ほんとに争点?愛国心

教育基本法「改正」法案の審議が週明け30日から本格化する。2006-10-27Yahoo! 政治の教基法の投票についてとりあげられていたが、もう見られないらしい。コメント欄のid:kyosidaさんによると、どうやら結果は私たちには思わしくないものらしい。そこでそのYahoo! 政治をみてみると、http://seiji.yahoo.co.jp/guide/yougo/seiji/35.htmlというのがあったのでみてみると、なにか違和感がある。

用語解説

教育基本法改正論議(きょういくきほんほうかいせいろんぎ)


教育基本法を改正することに関する論議
1947年に制定された教育基本法は、第二次世界大戦終結を受けて制定された日本国憲法の精神に沿って、教育に関する基本方針を定めている。前文と11条から構成されているが、個別具体的な規定は、学校教育法などの法律により規定されていることもあって、制定以来一度も改正されたことはない。
教育基本法は、個人の尊厳を重視するという観点から構成されており、公共の精神を重視する観点が抜け落ちているとの批判があることから、「愛国心」に関する記述を盛りこんだ改正案が、2006年の通常国会に提出された。しかし、「愛国心」の表現などをめぐって、与野党で意見が一致せず、継続審議となった。

これをみていると、改正案の問題が「愛国心」の文言に尽きるかのような印象を持ってしまう。実際には、国定の徳目を法律に書き込むこと(政府案2条)、教育内容に対する政府の過剰な関与を許すこと(政府案16条)、「能力に応ずる教育」(現行3条)と「能力に応じた教育」(政府案4条)の違い(早期選別教育)、社会教育の矮小化(政府案12条)、「隣組」の復活とでもいうべき政府案13条の問題、「真理と平和を希求」(現行前文)を「真理と正義を希求」(政府案前文)に変え、平和主義を後退させた問題など、多岐にわたるはずだ。そして最大の争点は「こどものための教育か、国家のための教育か」(政府案前文*1)である。他の新聞の記事から拾ってみる。