橋下知事の阿久根市長尊敬発言、テキスト版

橋下知事阿久根市長尊敬発言の全体が文字起こしされたようです。
大阪府/知事記者会見内容 (平成22年8月12日分)


大阪市政の改革について』

記者
 関連しているかもしれませんが、代表としてうかがいたいのですが、昨夜、市の事業仕分けの準備会合がありまして、市政改革本部が立ち上がったということで、その本部長を務めていらっしゃるわけですが、狙いなどもお伺いしたいんですが、一方で、知事としての立場もありながら、大阪市政の改革ということもありますが、立場を切り替えてやっていかれると思うのですが、その辺のご認識というか、どのように対応されているかを教えてください。

知事
 人間それぞれ、仕事と個人の顔とは別にしてやっているわけで、僕は知事という職は仕事としてやっていますが、やっぱり個人という人格もあるわけで、その個人という人格で政治活動をやっているのが、大阪維新の会です。だから、知事という立場で、大阪市の改革を、ここが問題だ、そこが問題だとは言いますが、実際に改革のプランは、知事として担当部局に出させるというのは、やるつもりもありませんし、やっちゃあいけないことだと思っていますが、平松市長はそのあたり、政治と行政をごちゃ混ぜにしていますよね。維新の会で、個人の資格として、大阪市役所の闇といいますか、これはコメンテーターをやっていたときに散々ムーブという番組で取り上げていたんですが、一向におさまる気配もないし、平松市長には申し訳ないけれども、維新の会の市議会議員に聞くと、平松市長はまったくガバナンスをきかされている状態じゃないということが明らかになってきました。僕が府庁のことを何でもかんでも理解してコントロールしているかといえばそれは100点満点ではないかもしれませんが、それにしても今の大阪市役所の統治のやり方というのは、ひどすぎますね。市役所は職員のための市役所になってしまって、かつて大阪府庁もそういう時代があったのかもしれませんが、大阪市役所は徹底的に改革をして、市民にもっともっと利益を還元しないといけないですよ、ぼくは、手法とかはいろいろ批判があるかもわかりませんが、考え方は、阿久根市長を大いに尊敬していますよ。役所天国にがちっと切り込んで、改めさせて住民に利益還元するという、阿久根市長の思想をもって、大阪市役所改革に乗り出さなきゃいけないと思いますね。手法をすぐそのまま真似るわけではないですが、考え方というのは阿久根市長は本当に尊敬に値しますし、ああいう意気込みで大阪市役所を改革して行きたいですね。ひどい状態ですよ。これもね、ついこの前まで与党だった自民党籍を持っている市議会議員が、昨日話しをした時に、みんなあきれているというか、僕はそれは市議会議員がちゃんとやらなくちゃいけないと思っているんですが、それにしても市役所というのはすごい組織ですよ。平松市長は完全に乗せられている状態になって、僕は事業再生とかいろんなことをやってきた経験がありますけれど、市長はそのあたり十分ではないのか、話を聞けば聞くほど、大阪市役所のコントロールができていないという思いがありますので、何とか市役所改革をやっていきたいですね。で、市民の皆さんになんとか利益還元して行きたいと思っています。

(中略)

阿久根市長について』

記者
 読売新聞、キヨナガです。阿久根市長のお話なんですが、手法、全職員の給与の話に共感されたと思うんですけど、新たに府庁でお考えのこと、もしくは大阪市役所で導入した方がいいんじゃないかということ、今現時点でお考えになっておられることとかあれば。

知事
 個別のやつでは難しいです。給料表のところもいろいろ考えたんですけど、大阪府庁の場合には人数が多すぎるんで。個別の職員のことを何か情報を出すというよりもだいたいの水準が出ればいいかなということでモデルにしたんですけどね。ただ、市議が、与党だった市議が公務員の人件費をいじるのに、それは条例では無理です、ということを役所から言われたと。だから人件費いじれないもんだと思ってたとかね。何かに関しての条例はこれは総務省の何とか課長答弁によって議会からはその条例出せません、と。役所からしかそういう条例は出せないんですとかいろんなこと言われて、議員は丸めこまれちゃってるんですよね。だから大阪市の職員の給料の状況だったり、もう議員がみんなわからないって言ってるからもっともっと実態をオープンにして。だって職員ですら分からないって言ってましたからね。何から手をつけたらいいか、これとこれっていうんじゃなくてもう山盛りあるんじゃないでしょうかね。それこそ、阿久根市長が大阪市長になったらすごいと思いますよ。そりゃま、阿久根市で頑張られてるから、阿久根市民のことも大切だと思うんですけど、考え方っていうのは、市役所がバンバンお金使ってるやつを市民のために還元するっていうことを手法は別ですけど、専決とかなんとかっていうのは大阪府とか大阪市ではできませんけど。しかし考え方っていうのは、まあ阿久根市も必要としてるでしょうが、大阪市が今一番必要としてることだと思いますけどね。公立の中学校の給食の方も多分役所の方で財源なしってなったんでしょうけど、ものすごい職員数とかそういうものを整理していったらいくらでも財源、出てくると思うんですけどね。

「阿久根市長を尊敬」と橋下知事、大阪市長になったらすごい - MSN産経ニュース