あ〜可決成立

改憲のための国民投票法が成立してしまった。なにかいや〜な流れが作られそうな気がするし、実際そういう動きもあるようだ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070514k0000e010061000c.html

 憲法改正の手続きを定める国民投票法は14日昼、参院本会議で採決され、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。民主、共産、社民、国民新4党は反対した。投票総数は221で賛成が122、反対が99。1947年の現憲法施行以来、憲法改正の具体的な法的手続きが初めて決定した。安倍晋三首相にとっては、夏の参院選に向けて、昨年の教育基本法改正に続き、自ら掲げる「戦後レジームからの脱却」への姿勢をアピールするものだ。

それより前に、中川秀直自民党幹事長はhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070511-00000225-jij-pol

 自民党中川秀直幹事長は11日、国民投票法案が参院特別委員会で可決したのを受け、「これで成立が確実になった。夏の参院選ですべての党派、議員が、(憲法改正の)発議に賛成なのか反対なのか態度を鮮明にすべきだ」と述べ、改憲への賛否を参院選の争点にする考えを示した。 

たしかに「ちちんぷいぷい」にもよく出演する与良正男

 国民投票法案が成立すれば7月の参院選改憲を発議するかもしれない議員を選ぶ選挙となる。だから憲法を争点にするのは大賛成だ。ならばこそ「参院選で勝てば安倍色を出す」では後出しジャンケンというものだ。将来像をきちんと語るべき時である。

といっている。ではその「将来像」とは何か?自民党憲法草案しかない。
安倍首相会見について - 善哉新報(休刊中)でもふれたが、安倍首相のカイロでの発言や、憲法特委での発言をふまえると、改憲論議の対象となるのは、自民党改憲草案であり、それ以外ではないということだ。
しかし、中川幹事長は「(憲法改正の)発議に賛成なのか反対なのか」というところでとめている。これは、民主党改憲派に対する揺さぶりであるだけでなく、05年9・11の「郵政解散」の二匹目のドジョウ狙いであると考えられる。あのとき民主党は、「郵政民営化には賛成だが、与党の法案には反対」という立場だったため、そのわかりにくさのため小選挙区選挙で敗れた。今回も「改憲には賛成だが、安倍政権が改憲するのは反対」という立場で行くと「だったら改憲発議に賛成だろーが!」という攻撃をしかけてくるだろう。
中川幹事長が民主党を挑発しまくっている!
http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=540
http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=543
http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=544
だからこそ単純な「護憲か改憲か?」では支えきれない。安倍総理が「これをもとに国民的議論を」という自民党憲法草案にであれば、その賛否を問われたとしても戦えるのではないか。その「自民党草案」だが、松山大学の田村譲氏のサイトで公開されている。これでいくらでも突っ込みどころを探せるわけだ!
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/jiminkaikenann.htm
結局やはり「憲法のキモ」である「立憲主義」を護るかどうかが前線になると思う。
http://blog.goo.ne.jp/zzzmain/e/d1374344d4a71e71130615848303f9cb
さんのエントリがわかりやすい。
ブログ世論のなかの「立憲主義」、また手抜きエントリ・・・ - 善哉新報(休刊中)のリンクも参考にどうぞ。