「ちちんぷいぷい」がまたまたGOODJOB!

ちちんぷいぷい」(MBS(TBS系))月〜金2:00〜5:50という関西ローカルの番組で、教育基本法改正問題を批判的にとりあげてくれていたので、またまたリライトいたします。あー、少しだけ元気出た。
【出演者】
石田英司
坂東英二 燃えよドラゴンズ
堀ちえみ ママドル
宮川俊二
宮本勝浩 関西大学会計大学院教授
西靖 アナウンサー
松川浩子 アナウンサー


西 さあ、それでは続けてまいりましょう。こちらです。「変えたいと思っています」まあいろいろありますが、「教育基本法改正案」与党単独で、昨日委員会だったんですが、今日衆議院でも可決。「昨日15日(水)国会の焦点となっている教育基本法改正案は野党が欠席したまま自民・公明両党の賛成多数で可決しました。気になるのが「何がどう変わったのか*1?」「何のために改正するのか」

石田 それがだれも答えてない。


西 変えるのが安倍さんがひとつ大きな・・・


石田 そこ(何が)はわかりますよね。言葉ですから。下(何のため)はわからない。それと変わることで何が変わるのかそこがわかりにくい。


西 教育基本法の前文というのも変わっておりました。比較してみますと、
現行法

われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、

今日衆院通ったんですけど、こうなります。

我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、

西 長くなっているのと、「平和」という言葉がなくなっていて、「正義を希求する」という言葉が入っている。もうひとつは「公共の精神を尊び」というのが入っている。


堀 どうして平和を・・・・


石田 あえてはずしたんでしょうね。だから僕は憲法9条とのからみがあると思っている。憲法9条1項にこう書いてあります。「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、・・・」これは改正案でもそのまま残そうとしています。「正義」というと多少「力」なんですね。


西 そうですね。だから何か「正義を希求し公共の精神を尊び」とかいうと安倍さんが総理大臣になったときに言われた、わりと“みんなでがんばるぞ”的な空気と共通するものが何かね


石田 安倍さんというより自民党憲法の9条を変えて自衛軍を持とうとしている発想は、正義のために自分の国を守る、という、正義のための力ということなんですね。これも。


西 みんなで、というところを含めて、なんかこう驚くほどやろうとしていることが、考えてはることが見えてくるとゆうか・・・


坂東 何か声高に聞こえません?


石田 あのね、「正義を希求する」という言葉を僕は否定する言葉でもないと思っているんですけど、9条にピタッて一致するんです。


宮川 正義って難しいですからね、何が正義なのか、平和のほうは・・・


堀 穏やかな感じがしない。


坂東 なんか今ちょうど中東とかで正義とかやってる。


石田 まさにアメリカがやっているのは正義でやっているといってますから。


坂東 それを見ていると「正義」ということの意味合いが・・・


西 これを外す必要がなぜあったのか・・・。


石田 外す必要があったのか


西 改正案では、「平和」の文字が消えている。


宮川 平和憲法とか何とか言うイメージとか、平和がいやなんでしょ。


西 ちょっとづつ、じりじりと。


石田 やっぱり憲法9条改正の布石やと思う。


堀 平和はどうしていやなんですか?


石田 だから、のほほんとするんじゃなくて、正義のために多少力を使ってというのが憲法改正ですからね。


堀 平和でいいやん


宮川 言ってくださいよ(笑)


堀 私ひとりのちからではとても(笑)


石田 ただ、ほんとにちょっと、この日曜に沖縄県知事選挙があるんですね。本来知事選の前にこういういわば野党を奮い立たせるようなことはしないはず。あえて直前にしてくるというのも注目。


西 「教育基本法の改正について教育者はどう考えているのか」大阪府の府立高校の元校長などに「退職教員らの会」が行ったアンケートでは、
変えるべきでない 53.3%
変えるべき    37.7% と変えるべきでないという意見が多かった。
その理由として、→教育基本法の改正に反対する理由として最も多かったのが、愛国心が盛り込まれていること」どういうことかというと、教育基本法改正案18条からなっていますが、ふえるんですね(現行は11条)。第二条には、
教育の目標(教育の目的実現のために今日重要と考えられる具体的な資質)何かもうようわかりません。


石田 観念的なんです。全部ね、たしかに。


西 教育基本法というのは、三年やりなさい云々とかじゃない、教育の理念とか教育現場の憲法みたいなものですからね、具体的というより、概念的、抽象的なんですが。
その5項には次のように書かれています。

5 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。


坂東 いいことや。よくわかった(一同笑)


西 「この項目について安倍首相はこれまで「(伝統や文化を)調べたり、勉強したりする姿勢や学習する態度を評価するということ」と答えていた」


石田 だから、この「わが国」という言葉ちょっとやったんですよね。あの、国としての統治機構としての国じゃないよと、いわばその「ふるさと」ということだといってるんですけどね。


西 「国家」ということではなく。


石田 ただ、ここだけ見るとそうだけど、トータルで見るとね先生、かなりね、行政が教育を監視するというか、ものすごく口出そうとするね。


西 コントロールするという。


宮本 以前はどちらかというと国民に責任があるといっていたのに、こんどはその法律の下で、という形になっている。それはやはり法律を実施する地方自治体とか、国とかそこのもとで行いますよというふうに考えられます。


石田 今までは教育というのはとくに国とか行政とか、独立したものと考えられてきたんですけど、今回かなりこっちがコントロールする。


宮本 だいぶ入ってきますよ。


坂東 なんか以前わが国であったような感じに近づいているような、我々は当時子供やから知らんけど知らんけど・・・


西 ただ僕らが小学校とか中学校とかにいた時期と今と比べて、たとえばいじめとかそういう問題も含めてどこか乱れている、なにかしら至らない部分があるとか、・・・


石田 僕は今の世の中で一番怖いのは、ある意見にどっと流れていってしまうこと。だいたいネットが普及してから、すごいその傾向があると思う。


坂東 それと、日本人は比較的意外とふぁっといきますよね。いく可能性ありますよね。だけど、最終的にみると右も左も中庸なところに・・・


宮本 いままで振れてももとに戻りますよね。


坂東 このところちょっと違う。


宮川 通っちゃったけど、「態度」っていうのがやっぱりどうしても気にかかる。


石田 「態度」って何なんですか。


宮川 だから態度がよければいいんでしょ、内心は違っても。「勉強している態度」とか。


堀 でもね、私こんなことしてる場合じゃないと思うんですよ、今。もっと大切な問題があるから、それをやっぱりどうやって解決していけばいいのかという、何かいい方法はないのか、まずいまそれを話し合わないと・・・


西 ただまあおそらく安倍さんは、それをそのおかしくなっているのをグッと入っていこうと・・・


石田 ただね、この改正案、百回読んでも二百回読んでも、これでたとえばいじめ問題どうなるかとか、全くわからない。


堀 そうそうそう、つながらないと思う。


西 「野党が欠席する中強行採決されたウラ側には何があるのか。毎日新聞与良正男さんは「安倍首相は就任以来、中国・韓国両首脳との会談の他に目に見えることは何もしていないとの批判がありました」実績をつみたい。
「その中で一番熱心に取り組んでいた「教育基本法の改正」を一刻も早く成立させ、実績を作りたいと考えているのではないでしょうか。」といっております。
教育基本法改正で「教育現場」や「子ども」はどうなる」
来週20日(月)に出演していただく教育評論家の尾木直樹さんは、
「本来、教育は政治に左右されてはいけないのですが(堀・坂東 そうだと思う)改正案にはいたるところに「国が教育を主導」すると見受けられることが書かれてあります。
教育とは、「子どもの人格の発達」のために行うものであって、国のために行われるものではありません」国の役に立つ人間になる。


石田 「国の役に立つ」ならいいんですよ(堀 そうなんですよ)。国に都合のよい人間になる感じがする。役に立つならまだいい。


西 「このままでは、教師が法律の執行人のようになってしまい、子どもの居場所がますますなくなってしまうのではないでしょうか。


宮川 ただ理念みたいなものだけならいいが、具体的に指導要領までいってというふうに評価まで行くんじゃないかと思うから・・・


坂東 今の採点法みたいのもあるんでしょ。そうするとこれで忠実なということになるとえらい問題になってくる。


石田 さっき現場の校長先生のアンケート結果、あれすごいことです。現場の人があれだけあかんと言ってるんやから。


宮川 校長先生ですからね、どちらかというと、そいいう態度とか・・・


石田 そこはまあだから。


西 さっき、ちえみさんも言ったように、そんなこと言ってる場合じゃないと。現場の校長先生がそれを今そういう方向で変える意味があるのかという疑問も出ているのに。


石田 今、現場の先生が、他にやるべきことがあるでなくて、「変えるな」といってる。これはすごいことですよね。


西 でも、そんな中で衆院通っちゃったという。
で、現場の方、せっかく来週尾木さんに来ていただけるのでたくさん話をしようじゃないかと、

ちちんぷいぷいのごらんのみなさんからメールを募集します。
いま学校がこんなことになっています。「こんなこと聞いた」「なんとかしてほしい」など、ご意見を募集いたします。
メールアドレス puipui@mbs.jp] までお送りください。


石田 これは別に先生じゃなくても、生徒さんでも保護者の方でも、近所のおばさんでも・・・


西 もしご覧になっていたら児童生徒の方、なんでこんなことなっってんのかお寄せください。


坂東 お子さんが寄せてくれるとうれしいね。


石田 先生か


宮本 僕がいまひとつやっていかなと思うのは、事件起こしますね、でそのときにいつも学校の責任者の校長先生や教頭先生が出てきて、校長先生はこうですよと話すんですが、でもやはり実際は実はクラスの担任の先生が一番その子をよく知っているはずなのに出てこない。やはり、こどもを育てて毎日接している担任の先生が出てきてある程度説明しないと。担任の先生の説明責任や教育責任とかあると思う。出てこないのはどうしてだと不思議に思う。


堀 私も不思議に思ってました。


宮本 校長先生が三百人四百人いる学生生徒の・・・


石田 僕も小学校・中学校のとき、校長先生が自分の名前と顔覚えてもらっていると思ってなかったもん。ぎょうさんいてんねんから。


西 たしかにそうですね。みなさんの声お寄せください。いま学校がどうなっているか。

*1:西:変わろうとしているのか