「みんなでとめよう!教育基本法改悪10.22全関西の集い&デモ」に参加したよ!

はてブで予告した通り(予告にならない?)「みんなでとめよう!教育基本法改悪10.22全関西の集い&デモ」に参加しましたよ。主催者発表350名参加でした。
野田正彰先生の講演。そのなかで特記すべきことは、先日の予防訴訟判決が、日の丸・君が代強制による精神的な被害が事実認定されたと言う点と、これが全新聞・マスコミ・「識者」によりスルーされているということだという。この精神的被害の鑑定書を提出したのは野田氏自身だが、この精神的被害は重大犯罪の被害者にも匹敵する重篤なもので、嘔吐感など消化器系の症状、不整脈・手の震え、感情不安定や罪悪感などをともなっているという。判決はこのような被害に対し都が責任をとるべきだとし、一人当たり3万円の損害賠償を認めた。
これは重要な指摘だろう。このような症状があらわれたなら都を傷害罪で刑事告訴できるのではないかとまで思ってしまう。実際、無言電話を500回繰り返した男が知人女性に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせたとして傷害罪などに問われ、懲役2年6カ月(求刑懲役3年)の実刑判決が下った判例がある。http://www.jca.apc.org/praca/takeda/trauma.htm#jirei2
関連する判決文箇所

上記①ないし⑤の各認定事実に照らすと,在職中の原告らは,今後も被告都教委から本件通達に基づく指導を受けた校長から入学式,卒業式等の式典において国歌斉唱時に起立して国歌を斉唱すること,ピアノ伴奏をすることについての職務命令を受けること,同職務命令を拒否した場合に上記のとおり懲戒処分を受け,再発防止研修の受講を命じられること,定年退職後に再雇用を希望しても拒否されることはいずれも確実であると推認することができる。そうだとすると,在職中の原告らは,懲戒処分等の強制の下,自己の信念に従って入学式,卒業式等の式典において国歌斉唱時に起立して国歌を斉唱すること,ピアノ伴奏をすることについての職務命令を拒否するか,自己の信念に反して上記職務命令に従うかの岐路に立たされることになるのであって,後記3で詳述するとおり,上記職務命令が違法であった場合に侵害を受ける権利は,思想・良心の自由等の精神的自由権にかかわる権利であるから,権利侵害があった後に,処分取消請求,慰謝料請求等ができるとしても,そもそも事後的救済には馴染みにくい権利であるということができるうえ,入学式,卒業式等の式典が毎年繰り返されることに照らすと,その侵害の程度も看過し難いものがあるということができる。また,在職中の原告らが,上記本件通達に基づく校長の職務命令に違反する毎に懲戒処分等の不利益処分を受けることは確実であり,その処分は戒告,減給,停職と回数を重ねる毎に重い処分となっている。そうだとすると,在職中の原告らが,現在の状況で上記職務命令を拒否し続けた場合,懲戒免職処分となる可能性も否定することができず,これらの処分により原告らが受ける不利益は看過し難いものがあるといえる。これら在職中の原告らが侵害を受ける権利の性質及びその侵害の程度,違反に対する制裁としての不利益処分の確実性,不利益処分の内容及び性質に照らすと,在職中の原告らが本件通達に基づく校長の職務命令に反したとして行われるであろう懲戒処分の取消訴訟等の中で,事後的に,入学式,卒業式等の式典において,国歌斉唱の際に国旗に向かって起立し,国歌を斉唱する義務,ピアノ伴奏をする義務の存否及び当該処分の適否を争ったのでは,回復し難い重大な損害を被るおそれがあると認めることができ,事前の救済を認めないことを著しく不相当とする特段の事情があるというべきである。

ところで、こういう政治的集会は、はるか昔に参加したような(母親につれられて、近所のおばさん―後に市会議員になった―の動員で)気がするだけで、自主的参加ははじめてである。なので、教基法改悪リング界隈で話題になっているこの手の集会への「違和感」や不満についてかなり気になっていた。
http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/20061021#1161420767
http://d.hatena.ne.jp/mitibosatu/20061021
http://d.hatena.ne.jp/mari-nsbt/20061020
「所属」についてツッコマれたならば「「新党ひとり」党首です!」とでも書いてやろうかと思ったが、ぜんぜんその手のツッコミはなかった。しかし「違和感」はやはりあった。「違和感」の正体として考えられるのは、活動なれしている組合関係者の発言が、聞き手も組合の関係者であることを前提に話を進めている姿勢がありありで、自由参加の市民に取り残された感じを与えてしまうことである。組合と組合の組み合わせの話ではこころに届かない。また、教育基本法改悪反対の集会の中で、それと関連の薄い自団体の運動目標をかかげたゼッケンを着て席に陣取るのもどうかと思う。
デモのほうは隊列に加わらずに「伴走」してみた。やはり噂どおり「コラーゲンたっぷり深海魚(さかさま)ポリス」のみなさんがうようよ。はっきりいって彼らに囲まれると背筋がゾッとしますね。(((;゜Д゜))ガクブルなんか泣けてきますよ(┬┬_┬┬)。